日大・林真理子理事長 澤田副学長との対立、辞任迫った報道については「係争中なのでお答えできない」

 会見中、第三者委員会答申検討議会・久保利英明議長から受け取ったメモを見つめる日大・林真理子理事長(撮影・伊藤笙子)
 会見の質疑応答で記者に追求される日大・林真理子理事長(中央)=撮影・伊藤笙子
 会見の質疑応答で日大・林真理子理事長ら登壇陣を追求する森功氏(撮影・伊藤笙子)
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 日大は4日、東京・市ケ谷の大学本部で林真理子理事長らが出席し、違法薬物問題で3人の逮捕者が出たアメリカンフットボール部についての改善計画などについて会見した。林理事長が同問題で公式に対応するのは、8月8日の会見以来、118日ぶり。第三者委員会の議長を務めた久保利英明弁護士、大学の再発防止検討委員会の益子俊志委員長も出席した。

 林理事長は冒頭に「本学アメリカンフットボール部員が違法薬物を巡って逮捕起訴されたこと、大学対応の混乱により、関係者の皆さま方に大変な心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫び申し上げます」と、謝罪した。競技スポーツ運営委員会が廃部の方針を示しているが、アメフト部の今後については「理事会で継続審議していくことになる」と、説明した。

 自身の辞任については「色んなご意見があるかと思うが、まだ改革の途中。それを成し遂げないと、という思いが強い。ご理解いただければ」と、否定した。

 一部で報じられた澤田副学長に辞任を迫ったという報道については「正確な情報がないうえ、係争中ですのでお答えできない。私としてはそうした認識はない」と語った。

 麻薬取締法違反(所持)で最初に逮捕された部員は、1日の東京地裁での初公判で起訴内容を認め、薬物を使用した部員について「10人ほどいた」と証言している。また、7月の大学側の調査で錠剤が入った缶が発見された際に「副学長がもみ消すと思い、安心した」などと語っている。

 今回の薬物問題で同部の部員は3人が逮捕され、さらに1人が書類送検されている。日大は林理事長が減俸50%(6カ月)、酒井学長が来年3月末、沢田副学長が今月末で辞任処分となっている。

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