日大は４日、東京・市ケ谷の大学本部で林真理子理事長らが出席し、違法薬物問題で３人の逮捕者が出たアメリカンフットボール部についての改善計画などについて会見した。林理事長が同問題で公式に対応するのは、８月８日の会見以来、１１８日ぶり。第三者委員会の議長を務めた久保利英明弁護士、大学の再発防止検討委員会の益子俊志委員長も出席した。

　林理事長は冒頭に「本学アメリカンフットボール部員が違法薬物を巡って逮捕起訴されたこと、大学対応の混乱により、関係者の皆さま方に大変な心配とご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫び申し上げます」と、謝罪した。競技スポーツ運営委員会が廃部の方針を示しているが、アメフト部の今後については「理事会で継続審議していくことになる」と、説明した。

　自身の辞任については「色んなご意見があるかと思うが、まだ改革の途中。それを成し遂げないと、という思いが強い。ご理解いただければ」と否定した。残された学生については「我々は学生の不利益になるようなことはできるだけ避けたいと一生懸命考えている。日本大学を信頼していただきたい」と呼びかけ、「皆さんが選んで入ってくれたことを尊重して、できる限り楽しい学生生活をおくれるようにできる限りのことをする」と語った。

　アメフト部の中村敏英監督が出席しないことについては「今日の会見はアメリカンフットボール部の一連の問題の精査よりも、私ども日本大学が第三者委員会の報告を受けて、アンサーを出し、ご理解をいただく主旨ですので」と説明。結論が出た場合の中村監督の対応についても「それはお約束しかねる」とした。