坂本花織が圧巻のSP首位発進「ベストの演技できた」今季世界最高77・35点で“鬼門”GPファイナル初V王手 吉田が4位、住吉は5位
「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、北京)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、初優勝を狙う世界女王の坂本花織(23)=シスメックス=が今季世界最高となる77・35点で首位発進を決めた。4・1点差の2位にはルナ・ヘンドリックス(ベルギー)がつけた。吉田陽菜(18)=木下アカデミー=は60・65点で4位、住吉りをん(20)=オリエンタルバイオ・明大=は58・63点で5位発進となった。
世界選手権2連覇、北京五輪では銅メダルに輝いた日本女子のエースも、主要国際大会では唯一メダルのない“鬼門”のGPファイナル。坂本はSP「コウノドリ」にのって、冒頭のダブルアクセルを成功させると、続く3回転ルッツも滑らかに着氷。最後の3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプも完璧に決めて、その後は壮大な曲調を見事に体現する滑りをみせた。
演技には「今日は自分なりにベストの演技ができた。自信をしっかり試合に繋げようと思っていた。それができたのでよかった」と、納得の表情でうなずき、「周りの期待にも応えたいし、自分にも期待してやっていきたい。これまでのファイナルもSPはよかった。ここからが勝負。自分に勝つしかないと思うので、集中してやりたい」と、力を込めた。