ラグビー日本代表 エディー・ジョーンズ氏がHC復帰 2027年W杯まで指揮、14日に会見
日本ラグビー協会は13日、日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に元オーストラリア代表HCのエディー・ジョーンズ氏(63)が就任すると発表した。同協会の選考委員会を通り、同日の理事会で承認された。岩渕健輔専務理事(47)は最終候補者は3人だったことを明かした。15年のW杯大会以来2度目の日本代表指揮官就任で、任期は24年1月1日から27年W杯終了まで。14日に記者会見が行われる。
もう一度、指揮を託すことが決まった。日本代表では12年から15年までHCを務め、同年のW杯イングランド大会では南アフリカ代表から歴史的勝利を挙げるなど、ジャパンを世界基準に引き上げた功績があるジョーンズ氏が復帰する。
19、23年のW杯2大会を率いたジェイミー・ジョセフ氏の後任となる。今年のW杯フランス大会ではオーストラリア代表HCを務め、チーム史上初の準々決勝進出を逃した。
同国協会とは、27年W杯までの契約を結んでいたものの1次リーグ敗退で本大会後に退任した。同国代表HCの前はイングランド代表の指揮官で19年W杯こそ準優勝だったが、その後は成績不振により解任されていた。
日本協会では選考業務の一部をエグゼクティブサーチ企業のオジャーズ・ベルンソン社に委託し、公募を経て絞り込んだ。取材に応じた岩渕専務理事は最終候補者が3人だったことを明かし、7日にはジョーンズ氏やフラン・ルディケ氏(55)の最終面接が行われ「他の2名の候補者と比べた場合により明確で筋道がはっきりしていた」と選出に至った理由を話した。
現在、確定している直近のテストマッチは24年6月22日のイングランド戦(国内)。第2次エディージャパンが来春にも動き始める。
◆エディー・ジョーンズ 1960年1月30日生まれ。63歳。オーストラリア・タスマニア州出身。03年に母国の代表監督としてW杯準優勝。09年にはサントリー(現東京SG)のGMに就任。11年に日本代表HCに就任し15年W杯で南アからの金星など1次リーグで3勝。同年11月にイングランド代表監督就任。19年W杯で準優勝。21年12月に解任。23年1月に再びオーストラリア代表監督になり、同年10月に退任した。