ラグビー エディー・ジョーンズ新代表HC「まずトップ8を必ず」 育成も注力「日本代表を育てていきたい」
ラグビー日本代表の新ヘッドコーチ(HC)に復帰するエディー・ジョーンズ氏(63)が14日、日本協会の土田雅人会長(61)と岩渕健輔専務理事(47)とともに都内で就任記者会見を行った。ジョーンズHCは「まず(W杯)トップ8を必ず目指したい」と宣言。常に8強のレベル以上を維持するチーム作りを目指す。
笑顔を見せつつ日本語も交えながら静かに語った。2015年以来2度目の日本代表HCに就任するジョーンズ氏は「まず(W杯)トップ8を必ず目指したい。19年はできて前回はだめだった。常にこのレベルをキープする」と目標を掲げた。
契約は来年1月1日から27年W杯オーストラリア大会までの4年間。15年W杯では日本のHCとして南アフリカからの金星など歴史的3勝に貢献し、19年W杯日本大会ではイングランドを率いて準優勝。だが、その後は成績不振による解任が続いただけに、ジョーンズ氏自身にとっても再起をかける今回の復帰。「テーマとして挙げたいのは超速のラグビー」とW杯8強以上へ日本人に合った戦い方に活路を見いだす。
日本の育成年代にもより注目していく。「大学ラグビーもフィジカルの強い選手が多い。そういった選手たちをよく観察して日本代表を育てていきたい」。多様なジャパンの中で、日本人選手増加も視野に入れている。
来年5月末まで開催されるリーグワンで視察を重ね、日本代表の本格始動は同6月の見込み。「トップチームを作っていくのはチャレンジング」。第2次エディージャパンが再び世界を驚かす。
◇エディー・ジョーンズ 1960年1月30日生まれ。オーストラリア・タスマニア州出身。両親はオーストラリア人の父と日本にルーツを持つ母。03年に母国の代表監督としてW杯準優勝。07年に南アフリカ代表のテクニカルアドバイザーとしてW杯優勝。09年にはサントリー(現東京SG)のGMに就任し、10年度に監督兼任で日本選手権優勝、外国人指導者としては初となるリーグ制覇も達成。11年に日本代表HCに就任し15年W杯イングランド大会で南アからの金星など1次リーグ3勝。同年11月にイングランド代表監督就任。19年W杯日本大会で準優勝。21年12月に成績不振で解任。23年1月に再びオーストラリア代表監督になり、同年10月に退任。現役時代のポジションはフッカー。