伊藤美誠 体調不良も日本勢唯一の8強 準々決勝で五輪女王と対戦「日本を盛り上げたい」勝てばパリ五輪代表選考ポイント
「卓球・WTT女子ファイナル」(15日、名古屋金城ふ頭アリーナ)
シングルス1回戦が行われ、世界ランク10位の伊藤美誠(23)=スターツ=は、同11位のアドリアナ・ディアス(プエルトリコ)を3-1で破り、8強入りした。WTTファイナルは世界ランク上位選手で争う今季最後のツアー大会で、WTTに刷新されてからは初の日本開催。日本勢で唯一勝ち残った伊藤は、16日の準々決勝で東京五輪女王の陳夢(中国)と対戦し、勝てばパリ五輪代表選考ポイントを得られる。
難敵を下した伊藤は、ホッとした表情で日本の観客の声援に応えた。コート上での勝利者インタビューでは、あまり大きな声を出せないことをことわった上で、「久しぶりに日本での国際大会で楽しい。明日も皆さんの前で試合ができるのがすごく楽しみです」と話した。
取材エリアでは、喉の不調など体調を崩していることを明かし、「あまり体調がよくなくて、声が出しづらい状態。その中でディアス選手に勝つことができて、明日も試合できることがうれしい」とホッとした様子。
五輪選考ポイントも懸かる正念場の準々決勝に向けて「まずは、この体調で陳夢選手の所までこられたうれしさもあるし、明日はもう少し体調を万全にして、日本(での大会)を盛り上げたい。(陳夢には)最近1ゲームもなかなか取れていないので、1ゲームを頑張って取りたいです」と声を絞り出した。
◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位5人(12月11日発表)
(1)早田ひな=790・5点
(2)平野美宇=486点
(3)伊藤美誠=451・5点
(4)木原美悠=354点
(5)張本美和=330・5点
※23年の国際大会で、世界ランク上位3位の中国選手に勝てば、1勝につき選考ポイント(7ゲーム制なら15点、5ゲーム制は10点)を得られる。