伊藤美誠、逆転パリ五輪切符へ“いばらの道” 34・5点差で最終決戦へ 全日本選手権で平野美宇4強なら優勝必須に

 東京五輪女王の陳夢(右)にストレート負けした伊藤美誠
東京五輪女王の陳夢にストレート負けした伊藤美誠
 東京五輪女王の陳夢にストレート負けした伊藤美誠
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 「卓球・WTT女子ファイナル」(16日、名古屋金城ふ頭アリーナ)

 シングルス準々決勝が行われ、世界ランク10位の伊藤美誠(23)=スターツ=は、同3位で東京五輪金メダルの陳夢(中国)に0-3でストレート負けを喫した。中国トップ3に勝てば得られたパリ五輪代表選考ポイントも逃し、現在2番手の平野美宇(木下グループ)との差は34・5点差のまま、3番手からの逆転切符を懸けて最終決戦の全日本選手権(来年1月、東京体育館)に臨む。

 3大会連続五輪を狙う伊藤に、いばらの道が待ち受ける。今年最後のポイント対象大会を終えて、平野との差は34・5点。ラストマッチとなる全日本選手権では、平野と40点以上差をつけることが必須となった。

 全日本選手権終了時点での上位2人がシングルス代表に決まるが、同大会で優勝すれば120点獲得となる。2番手の平野と3番手の伊藤は別のブロックに入り、決勝までは直接当たらない組み合わせとなった。

 平野は、準決勝まで進めばパリ五輪代表が確定している早田ひな(日本生命)とぶつかる組み合わせとなった。伊藤の結果に関わらず、平野が決勝に進出すれば自力でパリ五輪代表が確定する。

 一方の伊藤は、逆転には8強以上が必須。序盤から難敵がそろい、順当なら準々決勝で前回大会敗れている横井咲桜(ミキハウス)と、準決勝まで進めば、11月の選考会で優勝した15歳の張本美和(木下アカデミー)と対戦する可能性がある厳しい戦いとなる。平野が4強入りすれば、2年ぶりの優勝が絶対条件となる。

 依然崖っぷちの立場だが、逆転の可能性は残る。今年最後の試合を終え、「まずは寒いので体調管理をしっかりしたい。(全日本は)試合数が多いので、初戦から楽しんでできるようにしっかり練習したい」と決意を込めた。

 ◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位5人(12月11日発表)

(1)早田ひな=790・5点

(2)平野美宇=486点

(3)伊藤美誠=451・5点

(4)木原美悠=354点

(5)張本美和=330・5点

 ※全日本選手権の選考ポイント配点

 優勝=120点、準優勝=100点、3~4位=80点、5~8位=50点、16強=20点

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