錣山親方の遺体が弟子たちの手で部屋へ 阿炎は頭を下げる 立田川親方「今後の予定はこれから協議して」
大相撲の元関脇寺尾の錣山親方(60)=本名・福薗好文さん=が死去していたことが17日、分かった。
都内の錣山部屋へ午後23時55分に遺体が到着。弟子たちの手によって部屋の中へ運び込まれた。立田川親方が「今後の予定はこれから協議して改めてお知らせします。きょうのところはお引き取り下さい。明日の朝稽古は実施しないと思います」と語った。愛弟子の阿炎は遺体を前に頭を下げるなど、深い悲しみに包まれていた。
錣山親方は1963年2月2日、鹿児島県出身。父は元関脇鶴ケ嶺、母は25代横綱2代西ノ海の孫娘、長兄は元十両鶴嶺山、次兄は元関脇逆鉾という力士の家系に生まれた。
79年7月場所で初土俵を踏んだ時には体重が85キロしかなく、増量に苦労した力士だったが、強く速い突っ張り、押し、いなし、はたき、下手投げを武器に出世し、85年3月場所新入幕。最高位は東関脇で、三賞は敢闘賞3回、殊勲賞3回、技能賞1回を獲得した。角界きっての美男力士、筋肉質のそっぷ型力士として女性に絶大な人気を誇った。