山本草太が2位発進! 3度の骨折乗り越え、初の表彰台へ「フリーも笑顔で終われたら」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、ビッグハット)
来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねて開幕し、男子ショートプログラム(SP)が行われた。
昨季のグランプリ(GP)ファイナル銀メダリストの山本草太(中京大)は、北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)を上回る94・58点をマークし、2位発進。「いい練習ができた日、苦しい日があったけど投げ出さなくてよかった。大きな大会でSPのノーミスはこれまでになかった。楽しく演技ができた」と充実した表情で振り返った。
冒頭の4回転-3回転の連続トーループを決めると、その後も次々とジャンプを着氷させた。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では、着地と同時にガッツポーズ。会心の演技に会場からはスタンディングオベーションが巻き起こった。
右足首の骨折により3度の手術を受けるなどいばらの道を歩んできた金の卵も、来年1月には24歳。初の表彰台は視界に捉えた。23日のフリーへ向けて「気負わずに自分の演技をするだけ。やるべきことをして、フリーも笑顔で終われたら」と闘志を燃やした。