去就明言しなかった涙の本田真凜「心が折れそうだった」「自分を今はゆっくりほめてあげたい」「悔いも何一つない」【一問一答】
「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、ビッグハット)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、16年世界ジュニア選手権女王で9年連続エントリーの本田真凜(22)=JAL=は自己ベストを20点以上下回る44・42点だった。本田は21日、自身のインスタグラムで右骨盤に故障を抱えていることを明かしていた。演技後の一問一答は以下。
-演技を振り返り。
「本当に私の長いスケート人生の中で一番といっていいぐらい悪い状態だった。今までのたくさんの経験を生かして、たくさんの方の前で最後まで心を込めて演技ができた」
-インスタでは特別な全日本だと。
「今年は大学生として全日本最後。特別な思いがあった。頑張って勝ち取った全日本。この状態の中でも攻める演技ができたと思うし、応援してくださった方にも、自分の思いが届く演技ができてうれしい」
-演技直後は。
「自分にありがとうという気持ち。6分間(練習)からバナーとか、がんばれの声が聞こえてきた。すごく勇気を持ってがんばれたと思う」
-今年の決意は?
「ブロック(大会)から自分の力で勝ち取った全日本。9年目。頑張ったからこそ大きな舞台にたどり着けている。いろんな人に何を言われようと、自分は自分の頑張りとか(を認めた)。勇気を出させてくださって、頑張らせてくれたたくさんの人への感謝が伝えられた」
-演技後の涙の意味は。
「今回はギリギリまでダブル(2回転)でやるべきかと。ジャンプ、スピンは厳しい状態。後悔がないように頑張ってきた。トリプル(3回転)で勇気を持って、フィギュアスケーターとして、競技者として戦えたことを誇りに思う」
(続けて)
「2歳からスケートしていて、たくさんのことを試合でも練習でも経験した。思い切って強い気持ちでできた。公式練習は苦しくて心が折れそうだった。ダブルでまとめて気持ちよく滑ることも考えたが、今は満足している」
-今後は。
「今後について話せることは今はない。今年の全日本は何が何でも出たい気持ちがあった」
-心残りは?
「ここをこうしたらとかは、今の気持ちはなくて、すっきりした気持ち。悔いも何一つない。ここまでたくさんたくさんスケートを頑張ってきた。その自分を今はゆっくり褒めてあげたい。スッキリした気持ち。悔いも何一つない」
(続けて)
「今は競技者だけど、全く点数にとらわれずにのびのび滑っている自分も好き。いろんなことを氷に乗って練習したい」