「フィギュアスケート・全日本選手権」（２２日、ビッグハット）

　アイスダンスのリズムダンス（ＲＤ）が行われ、初出場の田中梓沙、西山真瑚組（オリエンタルバイオ）が７１・０８点をマークした。小松原美里、小松原尊組（倉敷ＦＳＣ）の７０・８９点を上回って首位発進。田中は予想外の高得点に「すごくありがたいなと」と戸惑い、西山は「率直にうれしい」と笑顔をはじけさせた。

　赤と緑がトレードマークの“兄弟”の衣装で氷上を舞った。ＲＤ曲は「スーパーマリオブラザーズ」。マリオ役を西山が、ルイージ役を田中が務めた。耳なじみのあるゲーム音楽や、ジャンプ音に合わせた息ピッタリの演技に、会場からは手拍子がわき起こった。

　コーチの提案からこのプログラムを始め、今では２人のお気に入り。西山は「面白い試みだなと思った。新しい自分たちを開拓する意味でも、チャレンジしてみようと。振付も練習の時も楽しい。この曲にしてよかった」と白い歯を見せた。

　初出場初Ｖのかかる２４日のフリーへ向けて「マリオとは違ったバレエのジゼルを演じる。日本の皆さんに違った一面を見せてフリーも演技ができれば」と力を込めた。