坂本花織「善光寺詣り」であわや練習遅刻? 体調回復でSP首位“花織節”さく裂!

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、ビッグハット)

 来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねて開催され、女子ショートプログラム(SP)が行われた。世界選手権2連覇中で、今大会3連覇を目指す坂本花織(シスメックス)は78・78点で、2位の山下真瑚(中京大)に8・86点差をつけて首位発進した。

 腰の位置で小さく両拳を握った。坂本はダブルアクセル、3回転ルッツ、フリップ-トーループの連続3回転の全てのジャンプを成功させると、ステップとスピンも最高評価のレベル4を獲得。体調不良明けを感じさせない圧巻の滑りを見せ、「大満足!おなかの痛みもほぼ完治して、いつも通りの自分が出せた。今季一番いい出来のSP」と頰を緩めた。

 21日の公式練習後は「息ができん。やばい」と声も苦しそうだったが、体調回復と同時に“花織節”も戻ってきた。この日の競技順は最終組のトップバッター。今季出場した大会は最終滑走が多く、ウオーミングアップに充てられる時間に差があるため、戸惑うかと思いきや「うれしかった。さっさと終われるから!」と、気にするそぶりもなく関西弁で笑い飛ばした。

 またこの日の散歩中に起こった珍エピソードも告白。「牛に引かれて」の伝説で知られる「善光寺」へ「今日の朝ごはんを食べた後に1往復して、試合前にも1往復してきました」と言い、「行くまでにいろんなお店があって『行きたいな~』と目星をつけていたら楽しすぎて、公式練習時間ギリギリになっていた」と明かした。物事がよい方向に向かうはずの「善光寺詣り」で、あわや遅刻のピンチに。「最後は善光寺からホテルまで猛ダッシュした。転がるように行きました」と照れくさそうに笑った。

 心身共に上向きで、持ち前の明るさを取り戻した坂本。24日のフリーへ「優勝で終わるんじゃなくて、内容もしっかりして優勝できるように。最後まで集中してやりたい」と、「目星をつけたお店」をご褒美に、目標の3連覇を達成する。

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