坂本花織「大満足!」SP首位発進 “今季世界最高”で3連覇へ視界良好「おなかの痛みもほぼ完治」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、ビッグハット)
世界選手権(来年3月、モントリオール)の代表選考会を兼ねて行われ、女子ショートプログラム(SP)は本田真凜(22)=JAL=が自己ベストを20点以上下回る44・42点で最下位の28位となり、2年連続でフリー進出を逃した。演技後は万感の涙を浮かべたが、自身の去就については明言を避けた。世界選手権2連覇中で、3連覇を狙う坂本花織(23)=シスメックス=は、国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら自身の持つ今季世界最高点を上回る78・78点で首位発進。前回3位で、世界ジュニア女王の島田麻央(15)=木下アカデミー=は65・23点で7位と出遅れた。女子フリーは24日に行われる。
腰の位置で小さく両拳を握った。坂本は全てのジャンプを成功させ、ステップとスピンは最高評価のレベル4を獲得。体調不良明けを感じさせない圧巻の滑りで首位発進し「大満足!おなかの痛みもほぼ完治して、いつも通りの自分が出せた。今季一番いい出来のSP」と頬を緩めた。
体調回復と同時に“坂本節”も戻ってきた。滑走順は最終組のトップ。今季は最終滑走が多く、ウオーミングアップに充てられる時間に差が出るため、戸惑うかと思いきや「うれしかった。さっさと終われるから!」と舌好調。また、善光寺までの散歩中に起こった珍エピソードも明かし「いろんなお店があって目星をつけていたら楽しすぎて、公式練習の時間ギリギリになって猛ダッシュした。転がるように行った」と笑い飛ばした。
舌も状態も絶好調。こうなった坂本は誰にも止められない。「内容もしっかりして優勝できるように」。3連覇を果たし、大会後は「目星のお店」をご褒美として堪能する。