安藤美姫コーチからエール「1人じゃないよ」 教え子・田内誠悟が躍動 恩師は衣装とおそろい紫ストールで寄り添う

 田内誠悟(右)を激励する安藤美姫コーチ(撮影・佐々木彰尚)
 結果を待つ安藤美姫コーチ(左)と田内誠悟(撮影・佐々木彰尚)
 田内誠悟の演技を見つめる安藤美姫コーチ(撮影・佐々木彰尚)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、ビッグハット)

 世界選手権(来年3月、モントリオール)の代表選考会を兼ねて開催された。男子フリーでは、ジュニアでショートプログラム(SP)23位の田内誠悟(15)=富士FC=がフリー126・12点、合計190・01点を記録。今季途中から師事する07、11年世界女王の安藤美姫コーチ(36)に見守れながら、堂々と滑りきった。

 トリプルアクセルの転倒や、細かいミスはあったものの「1つの試合で成長を感じられた」と晴れやかな表情。演技前は安藤コーチに「1人じゃないよ」と送り出されたといい、田内は「試合直前も寄り添ってくれてうれしかった」と笑顔を見せた。

 これまで人と自分との間に壁を作ってしまうことが多かったが、安藤コーチの明るさがその壁を壊してくれた。この日も恩師は、田内の衣装とそろえた紫のストールでリンクサイドに。今ではスケート以外の話をすることもあれば、練習後に食事に行くこともあるという。田内は「美姫先生から毎日、毎日話しかけてくれた。先生のおかげで笑顔が増えたなと自分でも実感しています」と感謝した。

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