五輪女王の川井友香子、パリ五輪は消滅…階級転向の挑戦終え晴れやか「よく頑張った」「五輪への道は回数重ねるごとに難しい」進退は未定

 準々決勝で敗れ、涙する姉の梨紗子(奥)と抱き合う川井友香子(撮影・吉澤敬太)
 準々決勝で敗れ、母・初江さん(左奥)と抱き合う川井友香子(撮影・吉澤敬太)
 準々決勝で敗れた川井友香子(手前)=撮影・吉澤敬太
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 「レスリング・全日本選手権」(23日、代々木第二体育館)

 パリ五輪代表選考会を兼ねて女子68キロ級が行われ、東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子(26)=サントリー=は準々決勝で吉川海優(自衛隊)に4-5で敗れた。これで五輪への道は絶望的となり、連覇の可能性も消滅。試合後は目に涙を浮かべながらも「悔しい気持ちはあるが、よく頑張ったなと思う」と晴れやかに語り、進退については「まずはゆっくりしたい」と話すにとどめた。

 女子で唯一、パリ五輪代表が決まっていないこの階級には、さまざまな階級の世界選手権メダリストが6人も集うサバイバル戦となった。川井も計量下限ギリギリの体重63キロながら最後の望みに懸けたが、試合終盤の勝負所の攻防で競り負け、初戦となった準々決勝で敗退。姉の金城梨紗子や母初江さんに労われ、すがすがしい表情でマットを後にした。

 今年の世界選手権代表だった石井亜海(育英大)が五輪切符を逃したことで舞い込んだラストチャンスだっただけに「目標がまたできたことへの感謝で、練習を再開して、自分がどこまでいけるのかなという気持ちで試合していた」。

 本来の62キロ級で五輪の道が厳しくなり、今年6月から68キロ級に挑戦したが、五輪連覇は夢散。「1回は(五輪の道が)なくなって、気持ちは受け入れていた。五輪への道は回数を重ねるごとに難しくなるんだなと実感しました」。姉梨紗子からは「頑張ったね」と声をかけられ、「頑張ったよね」と答えたという。今後については「若いときと比べて体も痛いところが増えているので、ゆっくりしたらまた早く試合がしたいと思うかもしれないので、まずはゆっくりしたい」と語った。

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