鍵山優真 2位に「うれしいけど悔しくて、悔しいけどうれしい」 SP転倒の4Sでハイスコア
「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、ビッグハット)
来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねて行われた。男子フリーでは、ショートプログラム(SP)3位で、22年北京五輪銀メダル鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)が、フリー1位の198・16点、合計292・10点で2位に入った。
SPで転倒した4回転サルコーを、フリーの冒頭で完璧に成功。全選手の中で唯一の4点台となる4・30点の出来栄え点を得ると、4回転トーループからの3連続ジャンプも成功。4回転は2本にとどめたが、後半のジャンプもすべて加点を得た。ステップでは力む場面が見られたが、スピンを含めてすべて最高レベルを獲得し、力強いガッツポーズで演技を締めた。
左足首の故障から復帰した今季、11月のNHK杯で優勝。今月のグランプリ(GP)ファイナルで3位と調子を上げていたが、SPでは4回転サルコーで転倒するなどして3位発進していた。フリー後は「うれしいけど悔しくて、悔しいけどうれしい。去年の悔しさを持ってできたことが良かったと思う。来年はパーフェクトを目指したい」と話した。