宇野昌磨が連覇 羽生結弦らに並ぶV6「今年が限界。みんな育っている」「僕じゃなかったら相当緊張」

 メダルを手にする(左から)2位の鍵山優真、優勝した宇野昌磨、3位の山本草太
 大会2連覇を果たした宇野昌磨(撮影・佐々木彰尚)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、ビッグハット)

 男子はSPトップの宇野昌磨(26)=トヨタ自動車=がフリー2位の合計298・04点で2連覇した。歴代2位で本田武史と羽生結弦に並ぶ通算6度目の制覇となり、3連覇が懸かる世界選手権(来年3月、モントリオール)代表に決まった。SP3位の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)がフリー1位で自己最高の2位に入り、2年ぶりの代表に前進。山本草太(中京大)が3位となった。

 両手で3度の“セーフポーズ”。6度目の王座を死守し、ちゃめっ気たっぷりに観客を笑わせるのが宇野らしかった。「よく乗りきったな」と胸をなで下ろし「僕じゃなかったら相当緊張したと思う。全部のジャンプが、もう1回やったら失敗してもおかしくない。よく合わせた」と自身をたたえた。

 最終グループは全員が4回転を成功させた上、転倒もしない好演技が連続した。最終滑走として登場し「ここでふがいない演技をすると良くない」と緊張も走った。

 最初の4回転ループがステップアウトとなったものの、その後は4回転2種類3本を全て着氷した。「これだけハイレベルな中、その中で優勝できたことはすごくうれしく思う」。リンクサイドで見守ったステファン・ランビエルコーチも「感動した。どんな時も新しい目標に向けて練習して戦うショウマのスピリットを称賛する」と絶賛した。

 羽生結弦、本田武史に並ぶ歴代2位の6度目V。記録を知らされると「今年が限界。みんな育っている」と笑って謙遜した。

 そして、世界選手権では日本男子初の3連覇がかかる。合計で300点超えのライバルがそろうことが想定されるだけに「競技人生で最高の演技をしなければ勝てない。無難な演技でも2位、3位にしかなれない。最高の調整をして優勝を狙う」と宣言。世界王者は勝負師の顔で、来年3月を見据えた。

 ◆宇野昌磨(うの・しょうま)1997年12月17日、名古屋市出身。5歳の時、リンクで浅田真央さんに声をかけられてスケートを始めた。中京大中京高から中京大に進学。五輪は18年平昌で銀、22年北京は銅メダルを獲得した。昨季はGPファイナルを初めて制覇し、世界選手権では2連覇を果たした。158センチ、55キロ。

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