銀河学院が初出場で大健闘9位 新谷仁美ら育てた森政監督「手作りのチーム。みんな仲がいい」

 ゴールする銀河学院・細見芽生(撮影・中田匡峻)
 スタートする大分東明・奥本菜瑠海(43)ら選手たち(撮影・中田匡峻)
 ゴールする銀河学院・細見芽生(撮影・中田匡峻)
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 「全国高校駅伝」(24日、たけびしスタジアム京都発着、女子=5区間)

 初出場の銀河学院(中国)が9位と、入賞まであと一歩の成績で健闘した。過去に興譲館(岡山)を2度の全国優勝に導き、女子マラソンの新谷仁美らを育てた森政芳寿監督(66)が19年から指揮。記念大会の今年は中国大会を勝ち上がり出場した。

 1区を6位でスタートした主将の森安桃風(3年)は「5位以内を目標にしていた。ラスト1キロからみんなスパートしてきたが、かわしていこうと思った」と仙台育英、立命館宇治など全国大会常連のライバルに勝負を挑んだ。森政監督からは「練習から、途中でキツイ時でもまだ走れると思えば大丈夫と言われてきたので、今日もまだ走れるんだと思いながら走った」とプラス思考で走り切った。

 部員はわずか10人。うちマネジャー2人の少数だが、森政監督は「みんな仲がいい。レースの5人をサポートする5人が一生懸命で。泣きながらやってくれた。自分が走らないのに泣きながらやってくれるのが素晴らしいと思った」とチームワークを強調。名門校を指揮した名将も「僕がいた時代の興譲館とはかけ離れた、本当に手作りのチームなので。力が強いわけではないが、しっかり成長してくれたんじゃないか。今日は僕が楽しみました」と目尻を下げた。

 全国2度制覇の名将が一から声かけをして選手を集めた。「無名の学校によく勇気をもって来てくれた」と感慨深く語った。来年は広島代表として上位を目指す。「世羅さんとかと、広島県の長距離を盛り上げていければ。みんなで一緒にやっていこうという形になれば」と見据えた。

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