高校駅伝女子 神村学園1分20秒差大逆転V 4月に20歳で死去の卒業生「シンシアのために」カロライン激走

 「全国高校駅伝」(24日、たけびしスタジアム京都発着、女子=5区間)

 男子は佐久長聖(長野)が大会記録を10秒更新する2時間1分00秒の大会新で6年ぶり3度目の優勝を飾った。女子は神村学園(鹿児島)の5区のアンカー、カリバ・カロライン(3年)が仙台育英を最後のトラックでかわし、逆転で5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 残り100メートル、カロラインの末脚にムチが入った。仙台育英をとらえ、1分20秒差をまくり、1秒差でつかんだ5年ぶりのV。全国高校総体の1500メートル、3000メートルで2年連続2冠の耳には、残り1キロで沿道から聞こえた誰かの言葉がこびりついていた。

 「シンシアのために頑張って」-。神村学園の卒業生で、かわいがってくれたバイレ・シンシアさんが4月に病気のため20歳で死去した。「駅伝が一番だと言っていた。力が入った」。有言実行の頼れる主将の横で、有川哲蔵監督は「シンシアが力を貸してくれたのかな」と涙ぐんだ。

 次回大会から、外国人留学生の出場は3区か4区の最短3キロに限られる。最終5区での留学生によるドラマチックな大逆転劇は、ひとまず見納めとなる。

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