宇野昌磨、3連覇かかる世界選手権は「順当にいけば優勝できない」4回転サルコー再投入も検討「状況に合わせて決める」
フィギュアスケートで来年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)代表が25日、長野市内で記者会見を行った。男子で日本男子初の3連覇を狙う宇野昌磨(26)=トヨタ自動車=は「とても光栄です。世界選手権に向けて最善を尽くしたい」と意気込んだ。
最終選考会となった全日本選手権で2連覇を果たし、世界切符を獲得。正式に代表が発表されたのは24日の深夜となった。そのとき何をしていたのかを問われると、「僕もプライベートな食事をしていました」と明かし、「(発表に)気付いたのは12時回ってたので、次のゲームを早くしたいなという感じでした」と“宇野節”で笑わせた。
世界選手権では4回転6種全てを成功させたイリア・マリニン(米国)、アダム・シアオイムファ(フランス)ら、合計の自己ベストが300点超えの強力ライバルがそろうことが想定される。宇野は今季のフリーでは4回転サルコーを抜いた、4回転3種4本の構成で挑んでいた。今後のプランについて問われると、「4回転サルコーを今年プログラムから外してやっていますけど、ステファンとも話して、いれるいれないは別として、練習を少しずつしていって、状況に合わせてやるかやらないか決めていこうとおとといはなした」と4回転サルコーを選択肢にいれると説明。「今跳べているジャンプをよりきれいに跳ぶことを一番最初にやらないといけない。まずは目の前のことをやっていこうかなと」と、充実の演技を誓った。
宇野は「順当にいけば僕は優勝できないと思っている」と実感を語りつつ、「2連覇している自分としていくというよりも、僕が今までで最高の演技をしなければ優勝はないと思う。3連覇に重圧を感じている場合ではない」と、気を引き締めて臨む。