京都成章が12トライで快勝発進 目標のシード校撃破へ確かな一歩

 後半、トライを決める京都成章・尾関仁(下)=撮影・北村雅宏
 前半、突進してトライを決める京都成章・高瀬蒼太(左から2人目)=撮影・北村雅宏
 前半、キックチャージする京都成章・鶴田倖己(中央右)=撮影・北村雅宏
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 「全国高校ラグビー・1回戦、京都成章72-12富山第一」(28日、花園ラグビー場)

 課題は残ったが、苦難を乗り越えた上々のスタートとなった。京都成章が12トライと攻め続けて富山第一に快勝した。

 開始早々、敵陣22メートル地点でのラインアウトから左に展開し、素早いパス回しでWTB尾関仁(1年)が先制のトライ。ここから立て続けに得点を重ね、41-0で前半を終えた。

 CTB太田陸斗主将(3年)は、前半の22点目を奪った時点でベンチへ。左太ももを痛めていたが「初戦はどうしても出たかった」と出場を訴え、チームに流れをもたらしたところで予定通りの交代となった。

 後半、2トライを許し、また前半ほど攻めきれなかったところに関して、今年から指揮を執ることになった関崎大輔監督(34)は「全然ダメ。タックルも差し込まれていましたし」と修正点を口にした。

 それでも「シード校を倒す」(太田)という目標へ、確かな一歩となった京都成章。7月には元部員(卒業生)が大麻取締法違反で逮捕されるというショッキングな出来事にも見舞われたが、関崎監督が全部員と面談し、3年生中心に「もう一度、生活面からしっかりとやっていこう」という方針を確認。

 以降「コミュニケーションもよく取れるようになったし、結束が強まった」と太田主将。これからもただひたむきに、真摯(しんし)にラグビーに向き合うだけだ。

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