バドミントン奈良岡が棄権 桃田不戦勝 新旧エース対決実現ならず 会場ため息 父の浩コーチ「コンディション不良としか」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(29日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 世界ランキング2位で、パリ五輪選考ランキング日本勢1番手の奈良岡功大(FWDグループ)が、コンディション不良のため男子シングルス準決勝を棄権した。対戦予定だった桃田賢斗(NTT東日本)は不戦勝で決勝に進む。

 今大会の一番の目玉だった新旧エース対決。場内アナウンスで奈良岡の棄権が告げられると、会場からは大きなため息が漏れた。桃田と奈良岡は初対戦となる予定だった。

 父でコーチの奈良岡浩さんが取材対応。棄権については「今はコンディション不良としかお伝えできない」とし、ワールドツアーを転戦する疲労蓄積や、複数箇所の負傷から総合的に判断したという。「本人はやる気があって(試合を)やってもいいぐらいの準備をしていた。『大丈夫だ』と言っていたもののスタッフたちと協議した結果、棄権の判断を私がした。今の状態や今後のことを考えて棄権した」と明かした。

 この日の女子シングルス準決勝を勝利して決勝に進んだ奥原希望(太陽ホールディングス)も、同カードが気になっていた様子。「日本中、世界中が注目した試合。これを楽しみにチケットを買った人もいたんじゃないかな。私も楽しみにしていて、見ていこうと思ったんですけど明日に備えて帰ります」と残念がった。

 ワールドツアーを転戦するA代表にとって12月末は、疲労がピークに達して負傷者も多い時期。そのため全日本総合選手権は、毎年欠場が相次いでいる。今大会も東京五輪混合ダブルス銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)、山口茜(再春館製薬所)らが不参加となっている。

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