青学大2年ぶり往路V 原采配ズバリで圧巻往路新 2~4区3連続区間賞で駒大逆転&独走 駒大に2分38秒差に原監督驚き「すごいね君たち。最高だよ!」
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)
王座奪還を狙う青学大が5時間18分14秒の往路新記録で2年ぶり6度目の往路優勝を飾った。2位の駒大に2分38秒差を付けた。
偉業へ死角なしかと思われた駒大に立ちはだかったのは、百戦錬磨の名将率いるフレッシュグリーンの軍団だった。1区の荒巻朋照(2年)は首位駒大と36秒差の9位につけると、当日変更で起用された2区の黒田朝日(2年)が区間賞の快走で2位に浮上。駒大との差を22秒につめた。さらに同じく当日変更で起用の3区太田蒼生(3年)が同区間日本人初の1時間切りの激走で駒大の“怪物”佐藤圭汰(2年)を逆転し首位に。4区佐藤一世(4年)も区間賞で突き放し、5区の若林宏樹(3年)も原監督から「“若の神”から“山の神”になれるよ」というゲキに応えた粘走で歓喜のゴールテープを切った。「負けてたまるか大作戦」を掲げた原晋監督の采配がズバリと当たり、選手たちも起用に応える走りをみせた。
原監督はゴール後、タイム差を確認すると「すごい、すごい」と連呼。選手達を「すごいね、君達。最高だよ!」とたたえた。
史上初の2季連続3冠を狙う駒大から往路でまず先手を奪った。苦渋をなめてきた新緑のタスキが復権に王手をかけた。