青学大・原監督自身も驚嘆、想定外の往路新V「誰一人青学大が勝つと思ってなかった」選手の“自律”にえびす顔

 往路優勝を決め、笑顔を見せる(左から)青学大・原晋監督、1区・荒巻朋熙、2区・黒田朝日、3区・太田蒼生、4区・佐藤一世、5区・若林宏樹(撮影・伊藤笙子)
 往路優勝を決め、ノリノリの青学大・原晋監督(撮影・伊藤笙子)
 往路優秀を決めご機嫌の青学大・原晋監督(撮影・伊藤笙子)
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 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~箱根町芦ノ湖駐車場)

 王座奪還を狙う青学大が5時間18分14秒の往路新記録で2年ぶり6度目の往路優勝を飾った。2位の駒大に2分38秒差を付けた。優勝インタビューで原晋監督は「本当に素直にうれしい。駒沢一強と言われた中で、『負けてたまるか大作戦』。本当に学生が頑張ってくれた。魂のこもった頑張りだったと思います。学生にありがとうと言ってあげたい」と、選手をたたえた。

 史上最強といわれた駒大に打ち勝ち、往路新記録を打ち立てる驚きの結果に、「私自身もビックリなんですよ。皆さん、誰ひとり青学が勝つと思ってなかったんじゃないか都思いますけど」と驚嘆。「20年かけて、自立から自律に変わってきた。学生達は自分の気持ちで走った。監督に言われて走るんじゃなくて、自分たちの好きな箱根駅伝へ努力して走った」と目尻を下げた。

 下馬評を覆したが、「(駅伝の力は)速さと強さとよく言われる。速さはタイムの速さ、強さは外的要因が加味される。天候、気候だったり風だったり、相手との距離感を加味して、自分の能力を最大限マネジメントできるのが強さと呼ばれるんじゃないか。黒田、佐藤はそれが長けている。今持っている自分の能力を発揮できる。頭で考えるのではなく、体で発揮する能力がある」とたたえた。

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