青学大・原監督「学生の優勝への思いが強かった」 歓喜の胴上げ、3度宙を舞う 3つの節目でのVに選手、関係者、そして「妻・美穂の支え」に感謝
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
往路を制した青学大が復路も圧倒し、第100回の記念大会を10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。2位の駒大に6分35秒差をつける圧勝だった。
レース後、原監督は選手たちの手で掲げられ、胴上げで3度宙を舞った。優勝インタビューで原晋監督は「12月の前半から中盤にかけて、チーム状況が非常に悪くて、シード取れるかどうかだった。私以上に学生達が優勝したい思いが強かったレース。学院創立150周年、監督就任20年、箱根駅伝100年、この3つのタイミングで優勝させていただいたこと、改めて大学関係者、高校の指導者、選手、OB、また妻の美穂、多くの人に支えられてこの日が迎えられたことをうれしく思う」と、喜びを噛み締めた。
原晋監督の采配もズバリと的中した。往路を新記録で制し、2位駒大と2分38秒差で迎えた復路は、全員が初の箱根となる挑戦的な布陣で挑んだが、6区の野村昭夢(3年)が区間2位の快走をみせると、7区の山内健登(4年)も区間3位と崩れず。8区の塩出翔太(2年)は歴代3位のタイムで区間賞を獲得し、ついに駒大との差を5分33秒差に。9区の倉本玄太(4年)も区間賞の走りをみせると、アンカー10区の宇田川瞬矢(2年)も安定した走りで、歓喜のゴールテープを切った。
昨季は駒大に3冠を許し、今季も出雲5位、全日本2位と圧倒的な強さをみせる駒大の前に苦渋をなめてきた。しかし、15年からの4連覇以降、2年連続箱根V逸のないフレッシュグリーンの軍団は、得意の箱根で復活を遂げた。