「彰太の分まで」法大6位で天国の友に捧ぐシード権 8月にエース候補の2年生、高橋彰太さんが急逝 喪章付け魂の走り 坪田監督「高橋と一緒に走れた」

 法大9区・稲毛崇斗(左)からタスキを受け取り駆け出す10区・宗像直輝(撮影・佐々木彰尚)
 左胸に喪章をつけ、6区区間賞の走りを見せた法大・武田和馬(撮影・伊藤笙子)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 天国の友に捧げるシード権だ。法大は往路9位から復路でも堅実な走りでタスキを繋ぎ切り、6位でシード権を獲得した。

 昨年8月にエース候補だった2年生の高橋彰太さんが急逝。レースパンツに喪章をつけての戦いだった。復路では6区の武田和馬(3年)が豪快に山を下り区間賞を獲得。チームに一気に勢いをつけると、高橋さんの同級生の7区の矢原倖瑛(2年)、8区の清水郁杜(2年)が区間9位と粘走。9区の稲毛崇斗(4年)は区間6位の好走で、アンカーの宗像直輝(4年)へ。安定したペースを刻み、友が天から見守る大手町のゴールへ飛び込んだ。

 坪田監督は「復路は武田がいいスタート切ってくれた。それを残り4人が繫いでくれた。目標の5位には届かなかったが、昨年より順位1つ上げられた。評価できる」と振り返り、高橋さんについては「8月に高橋彰太がいなくなって、みんな気持ちは1つになって走ってくれた。彰太の分までという形で。私も声掛けで『1人じゃないんだよと、苦しい時は一緒に走っているとイメージしながら最後まで走ろうよ』と。(エントリーの)16人プラス1、高橋と一緒に走れたんじゃないかなと思います」と、思いを語った。

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