偉業逃した駒大・藤田監督「反省がすごくある」歯車狂った3区“怪物”佐藤圭汰の陥落「みんなビックリしてしまった。想定が狂った」 佐藤は3区後に涙

 総合2位でゴールした駒大・庭瀬俊輝(撮影・伊藤笙子)
 駒大9区・花尾恭輔(左)からタスキを受け取り駆け出す10区・庭瀬俊輝(撮影・佐々木彰尚)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 連覇を狙った駒大は青学大と6分35秒差の10時間48分0秒で2位に終わり、史上初の2季連続3冠はならなかった。

 誤算が続いた。往路は1区に篠原倖太朗、2区に鈴木芽吹主将、3区に“怪物”佐藤圭汰と“3本柱”を並べて、先行逃げ切りを狙ったが、青学大の2区黒田、3区太田の区間賞激走によりプランが崩れると、往路制覇に失敗した。

 2分38秒差で臨んだ復路も、6区に前回区間賞の伊藤蒼唯(2年)を起用できず、帰山侑大(2年)は区間12位と不発。7区の安原太陽(4年)、8区赤星雄斗(4年)は区間4位、9区花尾恭輔(4年)は区間5位だったが、首位青学大の背中はどんどん遠のいていった。

 箱根経験者は駒大が10人中8人、青学大は10人中3人だった。経験でも圧倒していたチーム力をうまく生かすことができず、レース後、藤田監督は「総合優勝を狙っていた中で2番。満足はできない。初めて監督として迎えた箱根で優勝に導けなかった。反省がすごくあります」と、唇を噛み締めた。

 「箱根はやはり難しい。3区の佐藤圭汰が競り負けたことでみんなビックリしてしまった。終わった後は涙だった。あそこからチームとして想定が狂ってきた」と振り返り、来季以降を見据え「引き続き強いチームを作っていくつもりでがんばっていきたい」と、前を向いた。

 佐藤は「自分のところで逆転されてしまって、チームに申し訳ない。“来年しっかりリベンジしてくれ”と、言ってくださったので、自分が引っ張っていきたい」と、誓った。

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