青学大・原監督就任20年目の節目V 妻・美穂さんも感激「ウルっときた」下馬評覆し番狂わせ「20年前の私ならビックリする」

 優勝の喜びを語る青学大・原晋監督の妻・原美穂さん(撮影・吉澤敬太)
 ナンバー1ポーズを見せ喜ぶ青学大・原晋監督(撮影・吉澤敬太)
 ゴールしたアンカー・宇田川瞬矢を抱きしめる青学大メンバーと原監督(右から2人目)=撮影・吉澤敬太
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 往路を制した青学大が復路も圧倒し、第100回の記念大会を10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。大会前は「駒大1強」とさえいわれた2位のライバルに6分35秒差をつける圧勝劇。原晋監督(56)の妻で寮母の美穂さん(56)は、大会後に取材に応じ「学生達の頑張りにビックリした。20年やってきて、こんなことがあるんだな」と感慨を込めた。

 美穂さんも下馬評を覆した選手のここまでの頑張りは想定外だったと明かしつつ、「駒大さん1強と言われた中で、(駒大の駅伝連続Vの)記録を阻止できるのは私たちしかいないと話していた。(前日に)往路優勝したときはウルっときました」と目を潤ませた。

 2004年4月の監督就任当初は「箱根駅伝には行きたいけど、行けるわけない」という“負け犬根性”がまん延していた弱小チームを常勝軍団に引き上げた。門限や就寝時間など“箸の持ち方”から教えなければいかなかった学生達は、自ら考え、自らを律し、勝つ集団へと成長を遂げた。原マジックの一部始終を見届けてきた美穂さんは「最初は言われないとできない子たちだった。20年前の私がここ(今のチーム)に来たら、ビックリすると思う」と感慨深げに振り返った。

 昨季は駒大に3冠を許し、今季も出雲5位、全日本2位と圧倒的な強さをみせる駒大の前に苦渋をなめてきた。昨年までけん引したエース級がこぞって卒業した中、大会直前の12月上旬にはインフルエンザに集団感染。シード権(10位以内)争いが現実的とさえ覚悟した戦いで、フレッシュグリーンの軍団は得意の箱根で復活を遂げた。

 原監督は胴上げで3度宙を舞い、優勝インタビューでは「12月の前半から中盤にかけてチーム状況が非常に悪くて、シードを取れるかどうかだった。私以上に学生達が優勝したい思いが強かった。学院創立150周年、監督就任20年、箱根駅伝100年、3つのタイミングで優勝させていただいたこと、改めて大学関係者、高校の指導者、選手、OB、また妻の美穂、多くの人に支えられてこの日が迎えられたことをうれしく思う」と、喜びを噛み締めた。

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