MVPは城西大の“山の妖精”山本唯翔「いい経験」5区で区間新 卒業後はスバルで28年ロス五輪マラソン代表が目標「五輪では表彰台に登れるように」

 両手でマイクを持ち、金栗四三杯を獲得した喜びを語る城西大・山本唯翔(撮影・伊藤笙子)
 区間新記録の好走で往路3位でゴールした城西大・山本唯翔(2日撮影)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 最優秀選手賞にあたる金栗四三杯には、5区で1時間9分14秒の区間新記録をマークし、区間賞に輝いた城西大の山本唯翔(4年)が選ばれた。「MVPの賞に選出していただきありがとうございます。今後の競技人生においてもいい経験になる」と頬を緩めた。

 前回大会でも5区区間新を記録し、異名は“山の妖精”。櫛部静二監督(52)が、運営管理車から激励で送った「“山の妖精”になろうぜ」が定着した。

 今大会は往路3位でタスキを受け取ると、雨が降りしきる悪天候にもかかわらず、青学大との差を18秒、駒大とは1分30秒縮める快走。城西大初の総合3位に導き「総合3位の目標を1年間掲げて取り組んできた。チーム目標に対して積極的に練習、生活面で取り組んだことがつながった思う。後輩達にいい形でつなぐことができた。総合3位の結果はうれしい」と喜んだ。

 今後はスバルに入社し、マラソンでの28年ロサンゼルス五輪出場を目標に掲げる。「(五輪予選の)MGCに向けてマラソンを走れるような体作り、準備をして、五輪に出場できるように。五輪では表彰台に登れるように頑張りたい」と力を込めた。

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