シード落ちの中大 来季への光は吉居駿恭の圧巻区間賞 給水で並走の兄・大和も称える「悪い流れ断ちきってくれた。簡単なことじゃない」

 浦田優斗(左)からたすきを受け取り、7区へ走り出す中大・吉居駿恭(撮影・伊藤笙子)
 ゴール後、涙する中大・柴田大地(中央)=撮影・吉澤敬太
 7区に向けアップをする中大・吉居駿恭(撮影・伊藤笙子)
3枚

 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 直前に集団体調不良に見舞われ、13位のシード落ちに終わった中大。ただ、7区の吉居駿恭(2年)が1時間2分27秒と歴代3位(パフォーマンス4位)のタイムで区間賞の快走を獲得するなど、来季への光もあった。

 吉居駿は序盤から快ペースで飛ばし、区間賞ペースでさらなる追い上げをみせた。中盤から右脇腹を抑え、苦悶(くもん)の表情に変わったが、それでもペースは落とさず。

 残り3キロで往路2区を走った兄の大和から給水を受けて、並走しながら言葉をかけ合った後、左手をあげてラストスパートに入った。兄弟によるタスキリレーはならなかったが、箱根路に確かな絆を繫いだ。

 兄からの給水に「“区間賞ペースでいってるぞ”と。ペース落ちていたので“頑張れよ”ということかなと思ったんですけど、本当に区間賞が取れて良かったです。頑張るぞという気持ちになりました」と、感謝。これが最後の箱根となった兄・大和は「悪い流れを断ち切ってくれた。苦しい状況の中で、粘って区間賞は簡単なことじゃない」と、目を細めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス