法大6位 天国の仲間に捧げるシード権 6区区間賞の武田「彰太も喜んでくれるかな」

 左胸に喪章をつけ、6区区間賞の走りを見せた武田
 法大9区・稲毛(左)からタスキを受け取り駆け出す10区・宗像(撮影・佐々木彰尚)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 天国の仲間に捧げるシード権だった。往路9位からスタートした法大は復路4位と追い上げ、総合6位。目標の5位以内とはならなかったが、坪田智夫監督(46)は「2日間、気持ちのこもった走りだった」とたたえた。

 昨年8月に主力として期待された2年生の高橋彰太さんが病気で急逝。直後は練習に身が入らなかったが「彰太のために」とチームは奮い立った。今大会は喪章を着用し、監督車には高橋さんのユニホームとシューズを乗せて一緒に戦った。

 58分2秒で区間賞を獲得した6区の武田和馬(3年)は「彰太も喜んでくれるかな」と胸を張った。高橋さんとは東北高時代からのチームメートで大学では同部屋の時期もあったという9区の稲毛崇斗(4年)は「明るくて面白くて寮でよく歌っていたな」と思い出し、「本当に一心同体で背中を押してくれた」としみじみ語った。

 3年連続のシード権を確保し「彰太にはまた笑った姿を見せたい」と武田。次こそは目標のトップ5を届ける。

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