駒大完敗2位 史上初2季連続3冠夢散 藤田監督「相手があまりにも強かった」
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
往路を制した青学大が10時間41分25秒の大会新記録で、2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。出雲全日本選抜と全日本を含めた、史上初となる2季連続大学三大駅伝3冠を狙った駒大は、6分35秒差の2位だった。
往路で狂った歯車は元に戻らなかった。青学大から2分38秒差の2位でスタートした駒大は、復路の全ての区間で差を広げられて逆転Vならず。史上初の2季連続大学三大駅伝3冠は幻となり、藤田敦史監督(47)は「誤算というより、相手があまりにも強かった」と完敗を認めるしかなかった。
“1強駒大”が王座から陥落する屈辱の2日間だった。往路では先行逃げ切りがはまらず、3区で首位を奪われた。「みんなビックリして、あそこから想定が狂ってきた」。逆転Vは諦めなかったが、7区の安原太陽(4年)が「流れを変えないといけないと、どこかで焦りを生んでしまった」というように、終始追う展開に苦戦。最後は6分35秒差という大敗につながった。
昨春に就任した藤田監督。初めて監督車に乗って挑んだ箱根路は、想定外の事態に対応しきれず「反省がすごくある」という。前監督の大八木弘明総監督からは「これが箱根の難しさ」とねぎらわれたが「(青学大の)原さんは経験が豊富。そういった差をすごく感じましたね」と苦笑いした。
史上初の偉業は消え、一からの再出発となる。「この悔しさが晴れるまでやる。そういうことになると思う」。王座奪還へ、藤色のプライドをにじませた。