箱根Vの青学大・原監督 最強駒大の敗因を分析「1番を貫き通したい思いがあったからでは」TV生出演で王者を慮る
箱根駅伝で10時間41分25秒の大会新記録を打ち立て、2年ぶり7度目の総合優勝を果たした青学大・原晋監督が4日、TBS系「ひるおび」に生出演。史上最強と称された駒大に勝利したが、あえてライバルの敗因を分析した。
原監督は「他大学のチームの監督が言うのもあれなんですけど」と前置きした上で「1番を貫き通したい思いがあったから、1区に篠原君を置いて確実に1位でつないで、以降も1番で行く予定だったと思うんです。4区の山川選手が区間6位で、調子悪くて、本当は強い選手なんですが。ですけど本来だったら篠原君を4区に持ってきて、1区はそこそこでつないで。負けてもいいからそこそこで先頭グループにいれば、区間5番、6番でも前との差で走っておけば割とスッと流れたのかなと思います」と分析した。
駒大は昨年の箱根駅伝からトップリレー継続記録が続いており「内部のことはわかりませんが、どうしてもそこにこだわりは持ちたいもんなんですよね」と原監督。対して自チームは「1区の役割は先頭との距離差、タイム差。30秒以内なら合格点。たしか35秒差で合格点の範囲で2区にタスキが渡ったのは勝因の一つ」と語った。
駒大には全日本大学駅伝、出雲駅伝で苦杯をなめており「今年絶対ダメですよ、勝てませんよ」と事前に語っていたという。さらに「12月初旬に走った10人中5人がインフルエンザにかかった」ことも暗い影を落とした。
それでも「12月30日に夢に出てきたんですよ。3区終わったくらいに駒大と並んでる。4区で1分くらい離されて、5区で山の神が勝ち越してゴールテープをきって。そこで目が覚めて。翌日にはテンションが上がって」と笑顔で明かした原監督。結果的に勝負を分ける形となった3区の対決について「(太田は)自分はできるという自信があるんでしょうね。その裏付けとなるのは1年間、しっかりトレーニングしているからこそ、何が起こるか分からないのが箱根駅伝なんだなと感じました。あきらめたらいけないですね」と実感を込めた。