朝乃山 新年の目標は三役&大関復帰 初手合わせの新入幕大の里には「強かった」
大相撲の元大関の幕内朝乃山(高砂)が4日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋を初めて出稽古で訪れた。関取衆との申し合いでは10番とって6勝4敗。二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から体の使い方についてアドバイスを受ける場面もあり「『悪いクセが出ているから直さないと』と教えていただいた」と感謝した。
新入幕の大の里との申し合いは1勝3敗。押し倒された一番もあり「見ての通り、今日稽古した結果はボロ負けだったので。圧力もあるし、腰の寄せ方もうまい。強かったですね」と実力を認めた。
前頭筆頭で迎えた昨年の九州場所は、場所前の秋巡業で左ふくらはぎを痛めて初日から休場。中日からの途中出場となり、4勝にとどまった。目標に掲げていた年内の三役復帰がかなわなかっただけに「今年は一場所でも早く三役に復帰して、もっと高みを目指していきたい。その地位(大関)は諦めていないので、頑張っていきたい」と、あらためて三役と大関復帰への意欲を口にした。
元日に発生した能登半島地震で富山市の実家に被害はなかったが、停電やガスが止まった氷見市在住の祖母は一時避難したという。朝乃山は「北陸出身力士が土俵で頑張って白星をとれば、お客さんにも勇気とか元気を与えられるようになる」と話し「2桁以上勝てるように」と、初場所(14日初日、両国国技館)の目標を掲げた。