「大相撲初場所」（１４日初日、両国国技館）

　新入幕を果たした大の里（２３）＝二所ノ関＝が４日、茨城県阿見町の同部屋で出稽古に訪れた幕内朝乃山（高砂）と初めて胸を合わせた。破壊力あふれる出足で３勝１敗。右差しを許さずに左のおっつけで吹っ飛ばして押し倒すなど、大器の片りんを示した。申し合い全体では８番とって６勝２敗だった。

　朝乃山は大の里の実力を「見ての通り、ボロ負けだったので。圧力もあるし、腰の寄せ方もうまい。強かった」と認めた。申し合い全体では１０番で６勝４敗。二所ノ関親方から体の使い方を助言される場面もあった。

　能登半島地震で富山市の実家は「大丈夫」だったが、富山・氷見市在住の祖母の家は電気やガスが止まったという。北陸出身の星として「土俵で頑張って白星を挙げて、元気を与えられるように」と話した。