本田真凜が引退会見【一問一答】印象深かったのは「兄弟4人で優勝できた時」芸能活動の可能性にも言及
フィギュアスケート女子で16年世界ジュニア女王の本田真凜(22)=JAL=が11日、都内で引退会見を行った。主な一問一答は以下の通り。
(冒頭)
「先日所属事務所からお知らせしていただいた通り、今シーズンをもちまして選手生活を終えるという決断をしました。これまでたくさんの方に応援していただけたこと、本当に、本当にありがとうございました。長い競技生活の中で、良いときも、そうでない時も、いろんな時がありましたけれども、幸せな競技生活だったなと思います」
-会見の場に立って、今の率直な気持ち。
「スケートを始めた2歳の頃には、自分が引退の発表をしていることも想像できなかったですし、この景色を今伝えてあげたらすごくびっくりするんじゃないかなと思います」
-大学4年生を節目にしようと決めたのはなぜか。
「10歳ぐらいの時は自分の中で習い事の一つで、正直に言うといつやめてもいいという感覚で。16になったタイミングでスケートはやめて、もっと好きなものを一杯食べたいし、好きなことをたくさんしたいと思っていたんですけど。実際16歳になってみると、その時期自分にとってすごくつらいシーズンではあったんですけど、スケートがなくなる生活が自分の中では考えられなくて。兄の太一が引退の年に、最後の試合で最高の笑顔で、やりきった表情で終わっているのを見て、私もここまでやりたいなと思いましたし、それまで全日本に絶対に出続けるんだというのはそのときに決めて、全て達成することができて、今に至ります」
-全日本選手権の演技の後に氷に右手で触れた。その意味は。
「やっぱり全日本の舞台は特別で。9年間ずっとたどりつけていましたし、それは本当に自分を褒めてあげたいというか、誇らしく思える所で。たくさんのお客さんの前で自分が演技できるあの舞台がすごく好きで、これで最後なんだなとすごくかみしめた瞬間で、すごく幸せな瞬間だったなと思います」
-これまでで一番印象深かった場面。
「京都の大会だと思うんですけど、きょうだい4人で優勝できた時がすごくうれしくて、一番うれしかったんじゃないかなと思います」
-宇野昌磨さんとの交際は今も順調?
「は、はい(笑)」
-引退について、宇野さんはなんと言っている。
「スケーターはみんな、宇野選手に限らず、皆さん小学校の時から一緒に頑張ってきた幼なじみのような感覚。私が今シーズンで最後になることはみんな知ってくれていて。最後までいろんな支えがあったからこそ、ここまで自分がスケートが大好きなまま引退という形までたどり着けたんじゃないかなと思います」
-いろんな重圧があったと思うが、どう乗り越えてきた。
「世界ジュニアで優勝できたあたりからたくさん注目していただけて。どんな時もカメラの方が一緒で、良かったなって思ったり、幸せだったなと思うこともたくさんありましたけど、小さい頃の私はそれですごくつらいなと思うことももちろんあって。でも、順風満帆っていう感じには見えなかったかもしれませんが、当時の私より今の方がスケートはすごく好きですし、幸せだと思っています」
-好きなプログラムは。
「たくさんたくさんあるんですけど、ザ・ギビングという曲が私の中では本当に特別です」
-引退を誰かに相談したりはしたのか。
「憧れの浅田真央さんに最後のシーズンだとお話をさせてもらった。『真凜は最後まで小さい時から逃げずにここまで頑張ってこれたのはすごい偉いことなんだよ』と、『新しいスタートも胸を張って思い切り進んでいけばいいよ』と、(言葉の)一部ですがかけていただきました。本当にありがとうございます」
-妹2人が芸能活動をしている。引退を機に芸能活動の予定はあるか。
「私はフィギュアスケートが本当に大好きで、妹たちもそうだと思うんですけど。滑り続けられる限り、皆さんが見たいなと思ってくださってる限り、今後もスケートを滑り続けていきたいなと思いますし、たとえ表に出なくなった時がきたとしても、私はどこかでスケートを滑り続けているんじゃないかなと。これからは、もしチャンスがあればいろんなことにも新しく挑戦していきたいなと思いますし、何事も全力で頑張っていけたらいいなと思います」