ラグビーの全国大学選手権決勝戦（１３日、国立競技場）で３大会連続１２度目の優勝を目指す帝京大（関東対抗戦１位）が１２日、都内で最終調整し、主将のフッカー江良颯（４年）が意気込みを語った。

　決勝の相手は５大会ぶり１４度目の優勝を目指す明大。江良は「セットプレー、フィジカルの二つは絶対負けない自信があるし、プライドもあります。１年間鍛え続けてきたのでやりきるしかない」とキッパリ。「しっかり楽しみながら、みんなと最後に笑えるようにすべての力を出し切りたい」と話した。

　試合前日のルーティーンは、ホテルの湯船につかること。「寮生活にないので。近くのコンビニで、きき湯を買ってリラックスします」と笑顔で明かした。

　スローガンに「ワンハート」を掲げ、チームの一体感をはかってきた１年。チームを俯瞰（ふかん）し、学年や実力に関係なく意見を出せるような雰囲気作りを普段の生活からも行った。同部屋の後輩とドラマをよく見ていたという江良。特に印象的だったのは、昨年４月に放送され、夫婦のセックスレスをテーマにしたラブストーリー「あなたがしてくれなくて」だという。“大人な内容”に「むちゃくちゃドロドロでした。毎週楽しみにしてました」と照れくさそうに語った。