田中希実は2区 自身に憧れる16歳、ドルーリーと初対決「一緒に戦えるのはすごくうれしい」「自分も気付けばシニア半ば」
「全国都道府県対抗女子駅伝」(14日、たけびしスタジアム京都発着)
13日は大会前日の監督会議と開会式が行われ、オーダーリストが決まった。東京五輪女子1500メートルで8位入賞し、兵庫から出場する田中希実(ニューバランス)は2区となった。「2区は初めて。すごい人がたくさんいる状態でたすきが来る分、自分のリズムを他人に惑わされずに出すのが大事かなと思いつつ、自分のリズムと思いすぎたらペースが落ち着いてしまう可能性もある。まだ迷いがあったり、気持ちがぐらついてる段階」と、走りのプランを語った。
昨年大会、中学生区間の3区で区間新記録を出して17人抜きを果たした、岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、16)=津山高=も2区にエントリー。憧れの選手に田中を挙げており、初対決となる。田中は「去年の春ぐらいに兵庫の春季記録会で1回兵庫県まで会いに来てくれたこともある。その思い出もありつつ、そういった選手と同じ場で戦えるのはすごくうれしい気持ちと不思議な気持ち」と心境を語った。「自分も気付けばシニア半ばの世代。そういったジュニア世代がどんどん育って、一緒に戦っていけるのはすごくうれしい」と刺激にもなっている。
今夏のパリ五輪では1500メートルと5000メートルでの2種目を目指している。直近では「12月は結構休めた」という。「妹も大学で陸上をやっていて、家族全員がそろう場がないんですけど、年末年始だけは宮古島で集まれた。家族で過ごせたのはリフレッシュできた」と、気持ちも上向きになっている。まずは駅伝で好走を見せ、五輪イヤーを勢いづける。