ラグビー大学選手権 雪の決勝一時中断「難しかった」明大メモリアルVならず 主将の広瀬雄也は涙「明治がもう100年続くように」

 涙を流す明大・広瀬主将(左)=撮影・佐々木彰尚
 前半、トライを決め、喜ぶ明大・秋浜(右から2人目)
 落雷の可能性があるため、一時中断し引き揚げる両チームの選手たち
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 「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大34-15明大」(13日、国立競技場)

 明大(関東対抗戦2位)が帝京大(同1位)に敗れ、5大会ぶり14回目の優勝を逃した。試合後の記者会見で神鳥裕之監督は「帝京大さんは3連覇おめでとうございますす。やはり強かったです。なんとか超えたいという思いでやってきたけど、やはり勝つことができなかったのは監督としても責任を感じている。彼らを勝たせてあげられなかったのは申し訳ない」と語った。

 悪天候の影響により前半23分の時点で約55分間の中断。再開後の0-14とリードされていた前半の終盤にCTB秋浜悠太(3年)とWTB海老沢琥珀(1年)の連続トライで12-14と追い上げてハーフタイムを迎えた。雪も舞う中で、主将のCTB広瀬雄也(4年)は「(中断中は)自分たちの雰囲気は結構リラックスしていた」と言えば、神鳥監督は「再開する時間の確認取りながら、(再開)時間も変化するような状況で難しかった」と振り返った。

 ただ、手堅く連続PGを決められ、12-20とされると、同20分にはトライを奪われて27-12と点差を広げられた。その後も、追いつくことはできず帝京大の3連覇を止められなかった。

 明大は昨年11月の対抗戦で帝京大に11-43で敗れた。2大会前の決勝でも14-27で負けていた。創部100周年の節目にリベンジとはならなかった。試合終了直後に広瀬は涙を流し「帝京大さんにはかないませんでしたけど、100周年の節目で今のメンバーに出会えたことをうれしく思う。後輩たちは悔しさをバネに明治がもう100年続くようにしっかりと伝統を継承してほしい」と思いを後輩に託した。

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