帝京大・江良主将 両足つりながら意地のトライ「ヤバいって思ったんですけど、やるしかないと思って」大学ラグビー
「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大34-15明大」(13日、国立競技場)
帝京大(関東対抗戦1位)が明大(同2位)に勝利し、3年連続12度目の優勝を果たした。試合後の記者会見でフッカー江良颯主将(4年)は「今まで味わったことのないうれしさ。みんなの喜ぶ姿を見れて幸せ」と感慨深げに語った。
みぞれや落雷などの影響で前半23分の時点で約55分間の中断があった。江良は「僕も初めての経験。もう一回、どうギアを上げようかなと思っていた」。体を休めていたところ、岩出雅之前監督に鼓舞された。「80分で終わるところが100分になった。自分たちにとってうれしいことだと考えれば大丈夫だと」。言葉の重みを感じ、仲間とプレーできる喜びをかみしめた。
チーム全員で戦うという思いを込めたスローガン「ONE HEART」を決戦の舞台でも体現した。「今日もグラウンドに立っている選手が仲間のために体を張っているのが見えた」。自身も後半37分、両足がつりながら意地のトライを決めた。「ヤバいって思ったんですけど、やるしかないと思って」と笑顔で振り返った。
個人として今後の代表入りも期待される。「次のターゲット。次のW杯も意識しています」と宣言。「そこに向けて準備、アピールしていきたい」とさらなる進化を誓った。