宮城が29年ぶり優勝 アンカー小海が兵庫を逆転 「2日前にオーダー変更」 都道府県対抗女子駅伝
「全国都道府県対抗女子駅伝」(14日、たけびしスタジアム京都発着)
宮城が最終9区でそこまでトップをけん引した兵庫を逆転し、1995年以来29年ぶり2度目の優勝を果たした。2位でたすきが渡ったアンカーの小海遥(第一生命)が首位の兵庫を逆転した。8区の男乕(おのとら)結衣(五城中)は、区間賞の快走を見せた。速報記録は2時間16分30秒。
宮城の佐藤広樹監督は「2日前にオーダーを変えなければならなかったが、選手が全力でがんばってくれた。序盤しのいで中盤から徐々に押し上げて8、9区は自信のある2人だった。全員が力を発揮してくれた」と選手をたたえた。また、力走を見せた小海は「優勝できるところをずっと探りながら走っていた。優勝はみんなの力」と笑顔を咲かせた。
レースは1区で石川から出走した昨年の世界選手権代表の五島莉乃(資生堂)が1キロ手前から前に出ると、後続を大きく引き離して独走状態になった。石川は1日の能登半島地震で被災したこともあり、沿道からの声援も力に涙の区間賞を獲得した。
2区では兵庫から出走した1500メートルで東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が圧巻の19人抜きを果たし、一気に先頭に立った。12分11秒の区間賞を獲得したが、小林祐梨子が樹立した12分7秒の区間記録にはわずか4秒届かなかった。
昨年大会、中学生区間の3区で区間新記録を出して17人抜きを果たしたドルーリー朱瑛里(しぇり、16)=津山高=は岡山から出走し、区間5位の12分47秒と奮闘した。
8区までは兵庫が先頭を守る展開が続いた。5区では千葉の山崎りさ(日体大)が12分45秒で従来の区間記録を8秒塗り替えた。