大相撲初場所初日の14日、東京都墨田区の両国国技館では、能登半島地震の被災地出身の力士が復興への思いを胸に土俵に上がった。甚大な被害に見舞われた石川県穴水町出身の幕内遠藤は、地元の伝統的なボラ漁に使うやぐらをあしらった化粧まわしで土俵入り。「元気を届けられるように頑張る」と決意を口にした。
家族は無事だったものの、津波は実家の近くまで到達したという。取組には敗れたが、満員御礼の館内から温かい拍手が送られ「気合が入る。しっかりやれることをやるだけ」と気持ちを奮い立たせた。
新入幕の大の里は同県津幡町出身。実家も停電や断水の被害を受けたという中、幕内デビューを白星で飾った。