エディー新HC 強化プラン超速ラグビー 「速い動作反復できるか」 大谷にラブコール「良いナンバー8になれる」

 ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(63)が15日、都内で記者会見を行い、今後の日本代表強化プランについて熱弁した。コンセプトに“超速ラグビー”を掲げて「動きだけではなく、考える速度も上げていかないといけない」と強調。日本のアイデンティティーと話す『スピード』に、さらなる磨きをかける意図を示した。    

 エディーHCは時折立ち上がり、身ぶり手ぶりを交えながら今後の代表強化プランを説明。何度も報道陣に「いい質問だね」と返すなどノリノリだった。

 2度目の日本代表HCに就任、改めて現代ラグビーの特徴を指摘した。世界トップ10チームの平均ボールインプレー時間が30秒、インプレー外が70秒であると示し「小さく、切り取ったプレーが多く休憩が長い形。以前のずっと続くような試合から変わってきている。スピーディーな動作が反復できるか」とポイントを語った。

 15年にはW杯前の代表合宿で無人小型機「ドローン」を導入するなど、最新技術を取り入れていた。今回もAIを用いたトレーニングを模索しているという。「オランダのクラブにある、ディシジョンメイキング(意思決定)の練習ができるシステムを日本でも導入したい」と明かした。

 自身のコーチングについては「成功した日本代表監督から情報を得たい」と、バスケットボールや野球の監督への接触についても意欲を示した。続けて「大谷(翔平)サンね。レンタルできたら、良いナンバー8になると思う」とリップサービスも忘れない。今度はどんな“エディーマジック”でジャパンを輝かせるのか。その手腕から目が離せない。

 ◇エディー・ジョーンズ 1960年1月30日生まれ、オーストラリア・タスマニア州出身。03年に母国の代表監督としてW杯準優勝。07年には南アフリカ代表のテクニカルアドバイサーとしてW杯優勝を果たした。11年に日本代表のヘッドコーチに就任、15年W杯では1次リーグで南アフリカを破る金星を挙げるなど3勝をマークした。その後はイングランド代表監督、オーストラリア代表監督を歴任した。現役時代のポジションはフッカー。

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