小林陵侑 5位から逆転で今季初V 思わずガッツポーズ 用具変更が奏功「本当にグッドチョイスだった」

 「W杯・男子個人第13戦」(14日、ポーランド・ビスワ)

 小林陵侑(27)=チームROY=が合計269・4点で今季初優勝し、通算勝利数を31とした。年末年始恒例のジャンプ週間で2季ぶり3度目の総合優勝を果たした小林陵は、1回目は131メートルで5位にとどまったが、2回目に最長不倒の139・5メートルを飛んで逆転した。二階堂蓮(日本ビール)は12位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は26位。

 小林陵は思い切った用具変更が功を奏した。逆転で昨年3月以来、久しぶりに表彰台の真ん中に立ち「うれしかった」と気持ち良さそうに笑顔を見せた。

 5位で迎えた2回目、有利な向かい風を受け、高い飛行曲線で距離を伸ばした。ヒルサイズを軽々と越える最長不倒の139・5メートル。思わず「ガッツポーズが出た」。この大ジャンプでスタート位置が下げられた上に風の条件が悪化したこともあって、その後に飛んだ1回目上位4選手は全て130メートル手前に落ちた。

 前日まで思い通りの飛躍ができず、この日は新品のブーツで臨んだ。慣れない用具は「不安だった」というが、飛躍をしながら修正を加え「本当にグッドチョイスだった」と満足そうだった。

 伝統のジャンプ週間を4戦連続2位で総合優勝し、W杯は今季13試合目で初勝利。W杯ランキングで3位に浮上。「いい戦いをしていきたい」と2季ぶり3度目のW杯個人総合制覇へ突き進む。

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