プロデビューの本田真凜さん、幼い頃の思い叶えた第一歩「今、その場所にきたと思うので」引退後初滑りで思い新た「大ちゃんのように色んな表現を」
フィギュアスケートのアイスショー「プリンスアイスワールド2023-2024」の東京公演が19日、西東京市のダイドードリンコアイスアリーナで開幕し、今月現役を引退した16年世界ジュニア女王の本田真凜さん(22)がプロスケーターとして初の演技を披露した。
現役最後の試合となった昨年12月の全日本選手権では披露できなかった、今季フリーだったディズニー映画「リトルマーメイド」を演技。壮大な音楽にのり、イナバウアーやビールマンスピンなど華やかな滑りで観客を魅了した。演技後は笑顔で観客の拍手に応えた。公演後はバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔さんとともに取材に応じ「滑ったのは試合のプログラムをアイスショー用にアレンジしたものなんですけど、観客の皆さんに楽しんでもらえるようなプログラムなったんじゃないかと。“大ちゃんさん”(高橋)のジャンプを久しぶりにみれて感激しました」と、笑顔で振り返った。
プロスケーターとしての第一歩を刻んだ本田さん。「小さい時にこういうふうに滑りたいと思ったのが大ちゃんの『白鳥の湖』のヒップホップバージョン。本当に見ていてワクワクするような演技。そういうのをできたらいいなと目標にしてきた」と明かし、「小さい時に何も考えずに取材で言ったことがあるんですけど、“試合はアイスショーに出たくて頑張ってる”って小さい時に思っていたぐらいお客さんの前でノビノビと楽しんでもらえるように滑るというのが好きで。今、その場所にきたと思うので、もっと色んなジャンル、色んな演技を、大ちゃんのようにたくさん色んな表情をスケートで表現できるように頑張りたい」と、意気込んだ。
同公演には世界王者の宇野昌磨らも出演。東京公演は21日まで行われる。