照ノ富士 鬼の形相星 立ち合いで相手の張り手が左目に「カッとなっちゃった」
「大相撲初場所・6日目」(19日、両国国技館)
横綱照ノ富士は翔猿を押し出して1敗をキープ。綱とりの大関霧島も1敗を守ったが、豊昇龍は阿炎に引き落とされて2敗目。関脇琴ノ若は初黒星を喫し、平幕朝乃山が6戦全勝で単独トップに立った。
鬼の形相の照ノ富士が、土俵下に押し出した翔猿をにらみつけた。礼をした後も、さらにギロリともうひとにらみ。怒りを全身からほとばしらせた。
支度部屋でも一度は付け人が報道陣を制止。風呂に入ってようやく落ち着きを取り戻した横綱は、立ち合いで相手の張り手が左目に入ったため「カッとなっちゃった」と説明した。強引に小手に振った場面もあり「誘いに乗っちゃったのがよくないし、格下の相手にあれだけ熱くなっちゃった自分が恥ずかしい」と猛省した。
昨年名古屋場所3日目に敗れた休場前最後の相手にリベンジ。だが「それは関係ない。負けたからと根に持っていたら、それこそアホなこと」と過剰な意識は否定し、冷静さを失った反省を「しっかり直していきたい」と心に刻んでいた。