波乱続きの大相撲初場所 貴景勝途中休場、照ノ富士ご乱心、行司転倒…三役以上に全勝力士なし!

 翔猿(手前)を攻める照ノ富士
 転倒した行司の木村容堂(右)に視線を送る霧島(中央)=撮影・園田高夫
 貴景勝の休場により宇良の不戦勝が場内に伝えられる
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 「大相撲初場所・7日目」(20日、両国国技館)

 「荒れる春場所」とはよく耳にするが、初場所も大いに荒れている。

 大関貴景勝が「頚椎症性神経根症により、今後2週間程度の安静加療を要する見込み」として4日目から途中休場。「右腕に全然力が入りません」と再出場には否定的で、春場所は8度目のカド番となる。

 3場所ぶりに復帰した横綱照ノ富士は6日目の翔猿との一番で、感情を制御できない一面をさらけ出した。立ち合いに翔猿が繰り出した張り手が「目に入ってカッとなっちゃった」とし、ダメ押しの一撃で土俵下に追いやった後も、土俵上から鋭い眼光でにらみつける一幕があった。さらに花道を引き揚げ、モニターを見る際にも両手でテーブルを叩くシーンがNHKで映し出され、「格下相手にあれだけ熱くなってしまって恥ずかしい」と猛省。だが、一夜明けて正代に寄り切りで敗れ、序盤に2敗目を喫する展開となった。

 この日は、大関霧島と北勝富士の取り組みで、行司の木村容堂が霧島に触れる格好となって土俵上で転倒するアクシデントがあった。烏帽子が飛び、右足の草履も脱げてしまう事態に場内はどよめきに包まれた。

 7日目を終えて全勝は平幕朝乃山ただ一人で、三役以上に全勝がいないという波乱の展開になっている。

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