張本美和 完勝で3冠へ弾み 松島との“新旧天才少女対決”制した「コツコツ1試合ずつ」
「卓球・全日本選手権」(23日、東京体育館)
ジュニア女子で、世界ランク15位の張本美和(15)=木下アカデミー=が今大会初登場し、3試合を全て3-0のストレート勝ちで8強入りした。初戦の3回戦は小学4年の松島美空(10)=京都カグヤライズ=を撃破。ジュニアでの2連覇、シングルス、ダブルスでの3冠も視野に好発進した。ジュニア男子は、昨年2位の松島輝空(16)=木下アカデミー=が準々決勝に進出。女子シングルスは1回戦が行われ、平野美宇を姉に持つ平野亜子(19)=都留文科大=が1勝を挙げた。
張本美は今大会初戦で10歳松島との“新旧天才少女対決”を制し、3冠に向けて弾みをつけた。コートに入る前は踊るしぐさを見せたが、猛烈な緊張に襲われていたといい「ダンスをしないと緊張が抑えきれないくらいだった。ダンスして体が軽くなって、いい状態で臨めた」と頬を緩めた。
今大会が最終選考対象となるパリ五輪のシングルス代表には届かなかったものの、3枠目の団体戦代表に選出される可能性は残る。今大会の優勝候補にも躍り出たスーパー中学生は「五輪を頭に入れないわけではないが、悔いのないようにやり切れたらいい。(代表選考は)自分自身でどうこうできるものではないので、成績を出すことが私にできる全てのこと。コツコツ1試合ずつ頑張りたい」と、浮き足立つ様子はなかった。