逆転五輪狙う伊藤美誠、初戦の相手は同学年Tリーガー 平野美宇はジュニア準優勝の16歳面手と対戦 残り1枠を懸け26日初陣
「卓球・全日本選手権」(24日、東京体育館)
女子シングルスは3回戦までが行われた。今大会はパリ五輪代表選考の最終対象大会。残り1枠のシングルス代表を争っている伊藤美誠(23)=スターツ=のブロックでは、野村萌(22)=デンソー=が世界ユース選手権4冠の小塩悠菜(15)=星槎中=に3-2で競り勝ち、4回戦に進出。Tリーグでは九州でプレーする同学年の難敵が、26日に行われる伊藤の今大会初戦の相手に決まった。
伊藤はこの日、会場で練習を行い、大会出場を前にした会見を行った。「自分にできることを全て出し切って優勝するのが1番の目標」と語り、「初戦からTリーガーの可能性も出てきて、強い選手ばかり。私の中では1回目から思い切ってやる状態ができる。全体の組み合わせを見たら、すごく面白い。1回1回勝ち切ることができたらいい。全てがとても大事な試合なので、楽しみたい」と決意を込めた。
一方、平野美宇(23)=木下グループ=のブロックでは、面手凛(16)=岡山・山陽学園高=が初戦から3試合を突破。平野は26日の初陣で、ジュニアの部で準優勝した高校生の挑戦を受ける。
五輪代表レースで現在2番手の平野と3番手の伊藤との差は34・5点。2年間の代表争いの総決算となるが、平野とは別ブロックに入ったため決勝までは当たらない。伊藤が逆転切符をつかむには今大会で34・5点差を覆さなければならず、平野は決勝に進出すれば五輪切符が確定する。
◆パリ五輪代表選考ポイント女子上位5人(1)早田ひな=790・5点
(2)平野美宇=486点
(3)伊藤美誠=451・5点
(4)木原美悠=354点
(5)張本美和=330・5点
【全日本選手権のポイント】優勝=120点、準優勝=100点、4強=80点、8強=50点、16強=20点、32強=10点