張本美和ジュニア圧巻V2 頂点に安ど「誰にも譲りたくなかった」 五輪“3枠目”へアピール続く
「卓球・全日本選手権」(24日、東京体育館)
ジュニアの部は決勝が行われ、今大会3冠を目指す15歳の張本美和(木下アカデミー)が面手凜(岡山・山陽学園高)を3-0で破って2連覇を達成。同男子は、松島輝空(16)=木下アカデミー=が初制覇した。
スーパー中学生の張本美が、同世代のホープたちに格の違いを見せつけた。決勝も危なげない試合運びで1ゲームも譲らずに圧倒。「緊張した」と汗を拭いつつも、こともなげに再び頂点に輝き、「昨年に続いて2連覇を達成できて本当にうれしい。不安な気持ちもあったが、最後までやり切れてよかった」と胸をなで下ろした。
世界ランクでも日本勢3番手の15位につける15歳。ジュニア卒業でもいいほどの“飛び級クラス”の実力を持ちながら今回エントリーしたのは、大会序盤に会場に慣れる狙いなどもあったが、「自分が(18歳までは)出られる年ではあるので、誰にも(ジュニア女王を)譲りたくないっていうのが一番強かった」と生来の負けず嫌いぶりをのぞかせた。
まずは1種目で戴冠し、3冠に向けても好発進。パリ五輪“3枠目”となる団体戦代表も視野に、真のアピールの場となるシングルス、ダブルスへ弾みをつけた。